ビットコインという言葉を聞いたことがある人は多いと思います☆
最近ではビットコインの分裂の危機がありました。
が、その後すぐにビットコインの価格の上昇が起きています。
一体この一連の騒動がなんなのか、気になった方は多いのではないでしょうか?
まるでジェットコースターのような価格変動を見せているビットコインについて、ビットコイン超初心者が調べてみました☆
ビットコインとはなんなのか

→「仮想通貨」のこと。
ウォレットと呼ばれるバーチャルな財布(アプリ)に入れて持ち運ぶことができます。
BTCでの支払いは、お店でビットコインアドレスのQRコードを発行してもらい、それをスマホで読み取って利用代金を送金すればOK。
クレカでの取引はその人の信用を元にした「借金」ですが、BTCでの取引は通貨の移動そのものですから、これらは同じではありません。
その点ではBTCはデビッドカードと同じ性質を持ちます。
また法定通貨とも異なり、中央管理者がいません。
ではどうやって管理しているのか…..その管理を可能にしているのが、ブロックチェーンという技術です。
ブロックチェーンとは?

→これは「AさんからBさんに◯BTC移動する」という記録をまとめたブロックを、みんなで手分けして承認し、一本のチェーンの形で共有していくシステムのことです。
未承認のブロックは10分ごとに承認されていきます。
お店でBTCで支払いをした時に30分ほど待たなければ承認されませんが、これはその取引記録が含まれるブロックが承認待ちの列に並んでいる、ということです。
またブロックの繋げ方には規則があり、新しいブロックを最後尾に繋げるには、規則に則った鍵を見つける必要があります。
この鍵を見つける作業を「マイニング(採掘)」と呼んでいます。
マイニングは、10分ごとに切り替わる鍵を見つけるために、ランダムに現れる数字をしらみつぶしに調べているというだけの作業です。
ブロックチェーンは、『たった一本の鎖である』こと、そして『一方向にしか流れない』という性質があるため、コピーや二重取引などはできないようになっています。
また、このブロックチェーンは世界中の様々なサーバーに保存されているため、誰かが改ざんしてもすぐにバレてしまいます。
つまりビットコインは枝分かれのない一連の取引記録を複数の人がチェックして運用しているため、別の記録が混じれば弾かれるし、同じものが二つ共存することはできないので、コピーや改ざんが行われることは原理的にありえない、ということになります。
BTCの導入方法
→スマホ、パソコンとWi-fiがあれば、無料アプリをダウンロードするだけで簡単に導入できます。
初期コストは0、基本利用料も無料です。
BTCで支払った金額の1%だけ決済手数料がかかります。(クレカでは手数料が2%〜10%)
今年2017年の1月5日夜に急落した原因とは?
→相場に大きな影響を持つ中国でBTC取引の規制が行われたから。
BTCの取引量は中国が全世界の9割を占めている可能性があると言われていて、この中国でBTCの取引の規制が行われるというのは、BTC投資者の人達からすると不安だったわけですね。
これだけ変動が激しいのは、ビットコインに対する「期待」と「不安」が高まっているからです。
つまり、多くの人がビットコインに投資をしていますが、同時にリスクが高いと感じているため、何かあるとすぐに売ってしまう、ということです。
投資の基本は安く買って高く売ることですから、ビットコインのように変動幅が大きいということは魅力的に思われるのです。
最近起こった『ビットコイン分裂』とはなんなのか
前述のようにビットコインは、ブロックの中に多くの取引の記録を保持しています。そのブロックの容量は1MBという制限があるので、1秒間に7回の取引しか行うことができず、これでは決済してから10分以上も待つ必要が出てきます。非常に使い勝手が悪くなってしまうので、いくつかの案が提示されました。
案① ブロックの容量を大きくする。
→シンプルな解決案ですが、デメリットもあります。それは、1MBで取引を行っていたこれまでのコンピュータが使えなくなってしまう、ということです。
つまり以前のものとの互換性がなくなってしまうということです。またこの方法では、取引量が増えるたびにブロックサイズを増加させなければならず、根本的な解決にはならないという指摘もあります。
案② 取引サイズを小さくする。
→これも案①と同じで、根本的な解決策ではなく、小さくするといっても限界があるため、実際どれだけ効果があるかは疑問がある。
また、ビットコインの仕様変更は気軽に行えるようなものではなく、慎重な決断をしなければならないという問題もある。
要するに、ビットコインの分裂問題とは、この案①と案②のどちらかを取るか、ということで揉めたために、既存の規格のビットコインと、新しい規格のビットコインとに分かれてしまう可能性が出てきた、ということです。それを懸念した多くのビットコイン参加者がビットコインを売りに出ました。
マイナー(採掘者)は、案②が採決されると手数料が減ってしまうため案①を支持していて、多くの取引所は案①が採用されてしまったら、以前の取引が行えなくなるので、取引が困難するのではないかと考え、案②を支持しています。
これがビットコインの分裂問題です。意見が割れた場合はお互いが異分子として判別されてしまいます。結果、古い規格の者同士、新しい規格の者同士でネットワークが分断されてしまいます。この分裂によりブロックチェーンが二股に分かれます。これを問題視したビットコインの参加者が次々とビットコインを売りに出てので、①BTCは一時2000ドル程度まで下落しました。
なぜ分裂騒動の後、ビットコインは盛り返したのか
→案①と案②をミックスさせた、Segwit2xという案が出てきて、その案を支持する人たちが全体の88%になったからです。具体的には、まずブロックサイズを大きくしてから、取引サイズを小さくする、という方法です。まだSegwit2xは未完成ですが、ほぼこの方法をとると予測できますから、ビットコインは以降また伸び始めたのです。