金井宣茂飛行士が宇宙へ旅立つ
金井宇宙飛行士の乗った宇宙船、ソユーズの打ち上げに成功しました!!
17日の午前10時半頃に金井飛行士は宇宙船ソユーズに搭乗するためカザフスタンのバイコヌール宇宙基地へと向かい、その際、知人や報道陣に向かって笑顔で『頑張って来ます』と手を振りました。
その後金井宣茂さん(41歳)は日本時間で17日、午後4時21分にISS(国際宇宙ステーション)に向かう宇宙船に搭乗し、打ち上げは成功。
今後のスケジュールは日本時間12月19日(火)
- 午後5時43分頃 国際宇宙ステーションにドッキング予定
- 午後7時35分頃 国際宇宙ステーションに入室予定
ということです。
ISS(国際宇宙ステーション)ってなに?
ISS(国際宇宙ステーション)とは様々な国が共同で運営している施設で、地球や宇宙の観測や、宇宙環境を利用した様々な研究や実験を行うために利用されています。
『若田宇宙飛行士のおもしろ宇宙実験 Try Zero-G』というYouTube動画があるのですが、これを見るとISS内で空飛ぶ絨毯に載っているかのようにすることができたり、押し相撲をすると二人共が後ろに飛んで行ってしまったりして無重力の面白さと不便さを垣間見ることができます。
またけん玉の球を投げてみても若田飛行士の体は動かないのですが、35kg〜40kgの水のコンテナを投げた場合は大きく体が後方に動いてしまうという反作用の実験なども行っていて面白いです。
出典:https://www.youtube.com/watch?v=O31jy8y_aLE
今回の研究では、金井宇宙飛行士は『健康長寿の秘訣は、宇宙にある』と語り、
ゼロGの状況でマウスを飼育して、宇宙滞在が与えるストレスを調べるという小動物の飼育ミッションがあります。この研究は日常生活におけるストレスの緩和などに繋がると期待されています。
またアルツハイマー病の原因であるアミロイドの生成を抑えることを目標とした宇宙空間での研究もあり、認知症の予防に繋がると考えられています。
またInt-Ball(JEM自律移動型船内カメラ)にも注目。これにより宇宙飛行士の負担を軽くなることが見られるはずです。
金井宣茂飛行士の経歴は?
宇宙飛行士になれるのはごく少数の限られた人だけだということは多くの方が知っていることでしょう。金井さんはどんな経歴を辿っているのでしょうか?
金井宣茂さんは1976年12月生まれ。2002年に防衛医科大学校医学科を卒業しています。26歳の時ですので、普通の医学部をでるよりは少し長くかかっているようですね。
しかし自然科学系の学部じゃなくても宇宙飛行士になれるとは知りませんでした。日本の宇宙飛行士で医師から宇宙飛行士へ転向してのは金井さんで三人目、自衛隊からの転向は金井さんで二人目ということで、意外にも宇宙飛行士の間口は広いのかもしれません。もちろんその門は驚くほど狭いのでしょうが…。
医師免許を取得した後は海上自衛隊に入隊して長期閉鎖環境下でも潜水艦乗組員の精神状態や健康などについて学んだそうです。