初めての治験(2日目)

朝5:30起床。看護師さんが『おはようございマース』と言ったと思ったら電気をつけてカーテンを開けた。眩しくて皆目が開かない。

俺なんて昨日は深夜2:30とかまで起きててしまってたから。ぜんぜん目が開かなかった。

なんとか起きて、コップ3杯の温かいお茶を飲む。飲まなければならないのだ。その後良い感じに尿意を催してきたところで、尿を紙コップにとる。

6:30採血。5本くらいとった。穿刺した瞬間ピキッときて、針を抜いた瞬間もピキッと来た。慣れないな、注射…..。

6:45体温、血圧測定

7:00心電図を測定

腹減ってきたな……規則正しい生活してると腹減るもんなんだ。早寝早起きの習慣もつくかもしれない。こういうのは治験のメリットのひとつかもしれない。

漫画が大量に置いてあるので、読んだことのない漫画を読んだ。孤高の人。クライミングの漫画だ。はっきり言ってクライミングには興味がなかったけど、読んでみるとなんか生涯をかけて熱中できそうなスポーツだな、と思った。あとなんていうか、女顔のイケメンになりたくなる漫画だ。

治験中は基本的に病院に監禁状態なので、人と話せない。まあ中には話す人もいるけど、かなり少数派だ。ぼくは話し下手だし、話さない。そうすると普段自分と繋がっている人がとてもありがたくなってくる。いつもありがとう、そんな言葉が素直にこみ上げてくる。本当はあの人の存在に、いつもこんなに助かってるんだなって気づく。そして、街ゆく綺麗な女の子たち。いつもぼくに生きるエネルギーをお裾分けしてくれてたんだ。ほんとにありがとうごさいます、と言いたくなる。女の子がオシャレとか美容とかを気にしてくれることで、男達はどんなに潤っていることだろう。僕ももう少しオシャレしよう。とか色々考えた。

8:10たぶんホッカイロが入った太めのリストバンド見たいのを渡されて、それで留置をする腕側の指を温めるようにいわれる。布団を全身にかぶって体を温めるようにも言われる。

8:30留置針を腕に挿入される。けっこう痛いなこれ。

1時間くらいしたら痛みはなくなったけどね。

9:30 薬を飲む。統合失調症に効く薬だから、やたらテンションが上がって看護師さんをナンパしまくったりとかし始めるかもしれない。

10:30 採血。白いキャップみたいなとこに注射を刺すと、採血できるので痛みはない。最後、留置しているチューブの中を生理食塩水を少しながすことで、綺麗にしていた。つまり、いったん体内からチューブに出た血液を、体内に返したということ。それを考えると少し気持ち悪かったが、冷たい生理食塩水を腕に少しだけ流すので、ヒヤッとして気持ちよかった。クセになりそうだ。

問題は13:00までトイレにいけないことだ。血液の成分に影響があるのだろう。我慢できなかったらナースコールして看護師さん付き添いでトイレに行くことが出来るみたいだが、恥ずかしい。

11:302度目の採血

隣のベッドの人、ちょっとオラついてて、なんか昔の俺みたいだと思った。看護師に舐められまいとしている感じがあった。男としての自分に自信がなくて、やたらと明るい声を出してその自信の無さを隠そうとしている。普段は警戒心が強そうなのに。

ほんとは寂しいのに、寂しくない顔をして、ほんとは1人になりたいのに、皆とわいわい仲良くやれることを誰かに(自分に?)アピールして、ほんとは嫌いなのに、好きなフリをして、、、小さなプライドを守っていた、あの頃のおれ。

なんでそんなことをしてしまうのか。それは、俺の場合劣等感があったからだ。他人と自分を比べて、モテなかったり、上手く話せなかったり、常識的に振る舞えなかったり、、、そういうのを見ないようにして、理想の自分を演じていれば、いつか変われる気がしていた。だけど、演じていることに自分自身が気付かないわけがないから、相変わらずなんだよね、自信のなさは。結局、とことん向き合うしかないんだ、自分自身の本当の気持ちと。本当にやりたいことをやらない限り、ずっとコソコソビクビクしてるままなんだ。

12:30 3度目の採血

午前中は寝ることが許されてないので、座りっぱなしでけつが痛くなる。行動を制限されるのは、それはそれでだるいんだけれど、ぼくのようなブラックな人間には、この方が性に合っているのかもしれない。やりたくもないことをやって金稼ぐよりは、何もしないで少しだけ行動を制限されて金を稼ぐ方が良い。
そんなことを考えていると、なんか近未来を描いたSF映画を思い出した。人間が建物から出ちゃいけないやつ。出ようとしたり、自発的な行動をしようとすると罰を受けなければならないやつ。たぶん、その世界は俺にとって優しい。

13:30採血の後、昼食。まあ朝食は抜きだったけど。
それはまあ質素な昼食でしたよ。不味くはないけれど。

14:30採血
15:30採血
16:25 男のお医者さんが、薬を飲んだ影響について1人1人に聞いてきた。ぼくが特に変わりないです、と答えると、次の人へすぐにうつった。

そこからは自由時間で、ベッドから降りることも許可される。でも特にやることないし、ベッドに寝っ転がって過ごした。

19:00採血。看護師さんが急に、今日は風呂に入れないとおっしゃいました。えぇ!?……..いや、聞いてねえよ……みんながそういう顔をしていた。

19:30夕食。メニューは、ウィダー的なやつと、弁当。弁当は弁当箱の半分をおにぎりが占めていて、唐揚げ、卵、ウインナー、カボチャ、たくわんだった。まあ悪くない。

21:40 本日最後の採血。留置針を抜かねばならないコワイコワイ(∩´﹏`∩)。
採血が終わって、留置針を抜く前に看護師さんが

『痛いですよ』

と言った。

いや、もうちょっと言い方とかさ…..

少しチクッとしますよとかの方が良くないですか?

でも気付いたら抜けてた。ぜんぜん痛くなかった。なんだこの、学校だと思ってたら休みだったみたいな感覚は。

あとはダラダラして、寝るだけです。
(๑´︶`๑)☆.。.:*ぉゃすみぃ☆

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